農業設備向け遠隔監視・遠隔制御システム
農地や施設の状態を遠隔から確認できるように、 土壌環境、明るさ、人感、タンク水位などを取得する IoTシステムを開発しました。 センサー情報のクラウド連携に加え、 スマホアプリからポンプを遠隔制御できる構成を実現しています。
概要
本事例では、農地や農業施設の状態を遠隔から確認し、 必要に応じて設備を操作できるIoTシステムを開発しました。
土壌環境、明るさ、人の動き、タンク水位など、 複数のセンサー情報を取得し、 クラウド経由でスマホアプリから確認できる構成としています。
また、状態を確認するだけでなく、 ポンプを遠隔からON/OFFできる制御機能も実装しました。
課題
農地や屋外設備では、現地に行かなければ 状態を確認できない場面が多くあります。
タンクの水位、土壌状態、周囲の明るさ、 設備周辺の人の動きなどを確認するためだけに、 移動や巡回が発生することがあります。
また、ポンプなどの設備操作も現地で行う必要がある場合、 状況確認から操作までに時間と手間がかかります。
そのため、現場の状態を遠隔から把握し、 必要に応じて設備を制御できる仕組みが求められていました。
提案
各種センサーを組み合わせ、 農業設備の状態をクラウドへ送信する IoTシステムを提案しました。
単にセンサー値を取得するだけでなく、 スマホアプリから状態を確認し、 必要に応じてポンプを遠隔操作できる構成としました。
これにより、現地確認や手動操作に依存していた作業を、 遠隔監視・遠隔制御へ置き換えられるようにしました。
開発内容
ハードウェア、組込みソフトウェア、 クラウドシステム、スマホアプリまで 一貫して開発しました。
ハードウェア面では、複数種類のセンサー入力と ポンプ制御出力を扱うための回路を設計し、 屋外・農業用途での運用を想定した構成としました。
ソフトウェア面では、センサー値の取得、 クラウドへの送信、スマホアプリからの状態確認、 ポンプON/OFF指令の処理を実装しました。
- 土壌環境センサーの取得
- 照度センサーによる明るさ検知
- 人感センサーによる周辺状態の検知
- タンク水位の取得
- ポンプON/OFF制御
- クラウドへのデータ送信
- スマホアプリからの状態確認・遠隔操作
- 実証実験向け機器の製作・納品
成果
開発したシステムは、合計5台を納品し、 現在実証実験で使用されています。
現地へ行かなくても、土壌環境、明るさ、 人感、タンク水位などを確認できるようになり、 農業設備の状態把握を遠隔化できる構成となりました。
また、スマホアプリからポンプをON/OFFできるため、 状態監視だけでなく設備制御まで含めた IoTシステムとして運用できます。
担当範囲
本事例では、センサー構成の検討から、 ハードウェア設計、組込みソフトウェア、 クラウド連携、スマホアプリ、 実証用機器の提供まで一貫して担当しました。
- システム構成の検討
- センサー選定・入力回路設計
- ポンプ制御回路の設計
- 組込みソフトウェア開発
- クラウド連携機能の実装
- スマホアプリ開発
- 試作・実証実験用機器の製作
- 納品後の実証運用対応
この事例で示せること
本事例は、農業向けIoTシステムの開発事例ですが、 本質的には既存設備の遠隔監視・遠隔制御システムを 構築した事例です。
センサーによる状態取得、クラウド連携、 スマホアプリでの可視化、 さらにポンプなどの設備制御まで一貫して構築できるため、 農業分野に限らず、工場設備、貯水設備、 屋外設備、ビル設備などにも応用できます。
「現地に行かないと状態が分からない」 「設備を遠隔から操作したい」 「既存設備にセンサーを後付けしてIoT化したい」 といった課題に対して、 用途に合わせた専用システムを開発できます。